初恋は涙色に輝く…



『………う、わああぁ!!!』


慌てて体勢を立て直すと、部長さんに謝る。


『す、すいませんっ!!』

「……あ、いや、おう。」


あ、あああ。びっくりした。

心臟に悪いよー。


「陽菜ちゃんごめん。ぶつかったの、オレ。」


後ろを振り向くと、和馬さんが頭をかきながら言っていた。


『も、もぅ……和馬さんのばかーーーー。』


私が恥ずかしさで俯くと、友美さんが笑って頭を撫でてくれた。