初恋は涙色に輝く…



開けられたドアの向こうを見て、私は驚くしかなかった。


なんていうか、いつもはほぼ不動で本を読んでるような大人しい子が

すばやく、大きな声でどんどん攻めていたから。


私の剣道のイメージ壊れたわ。

こんなにすごいのなんだ。

ただ、臭くて暑くて面倒なスポーツだと思ってた。


……剣道部の皆さん、ごめんなさい。

いや。全国の…全世界の剣道経験者の皆さん。

申し訳ありませんでしたっっ!!!!!


「いや、なにやってんの。陽菜ちゃん。」


若干涙目になって、深くお辞儀をしていた私は、

苦笑いの和馬さんに体育館の奥へと引っ張られていった。