初恋は涙色に輝く…



大きな体育館のドアを開けると、一気に部活の音が聞こえてきた。


「ファイトーー!」
「もう1本!!」
「おいっ!こっちパスよこせ!!」


わぁー、賑わってるーー!


まずは、本館の入り口側でやっているバスケ部を見学した。

和馬さんは、部長らしき人のところにだだだだっと走って行ってしまったので、友美さんと、眺める。


女子バスケ部のあとに、男子バスケ部を覗くと、すごい熱気に驚いた。

今はたまたま試合をしていたらしい。


『あ、光瑠。』


ボールを持っていたのが、光瑠だと分かって驚く。

わー、やっぱ強いんじゃん。