「俺と付き合ってよ。俺も陽菜のことが好きだよ。」
嬉しかった。
隆太さんの彼女になることは絶対ないって諦めてたつもりだったけど。
心のどこかでは、こうなることを望んでいた。
…それなのに、私の心にのし掛かる黒い影。
元カノのことが好きなんでしょ?
私は、小さく首を振る。
『……わたっ…しは!!元カノの代わりになんて、なりたくない……。
嫌なの!!1番じゃなきゃ、嫌なの……っ…!』
そう言って泣きじゃくる私を見て、隆太さんは困ったように笑う。
「……なんで、そんな可愛いこと言うかな。」
小さく呟いてから、隆太さんは私をゆっくりと立ち上がらせると、後ろにある塀に手をついて、そっと触れるだけのキスを落とした。



