樽の中に入った海賊は動かない。
そのまま時計回りで剣を挿し始めるみんな。
瑞穂のあと、3番目に回ってきた私は内心バクバクの心臓を表に出さないよう、さっと剣を差し込む。
海賊が動かなかったことにひと安心。
でも、みんな意外と肝が据わっていて、あっという間に2週目3週目が回ってくる。
お願い誰か海賊を刺せーー!!
と思いつつも剣を差し込む。
…海賊は、動かない。
4週目に入ると、残っている場所が少なくなって自然と余裕があったみんなの口数も少なくなる。
光瑠、成功。
瑞穂、成功。
………耳をふさいで、体を樽から離し手だけを伸ばして剣を差し込む私。
海賊はまだ跳ばない。



