ふわふわの気持ち良い毛布生地をしたマフラーを持ったまま隆太さんの方を見る。
「…いいな、それ。」
『あげないよー!』
「くれなんて言ってねーよ!」
『欲しそうな顔してるしっ!』
私と隆太さんがいつもの調子で言い合っていたら、みんなの視線を感じた。
「さっきから思ってたけど、陽菜、隆太さんにタメだよね。」
「…うん、びっくり。いつの間にそんな仲良くなってたの!」
光瑠と瑞穂がすごく驚いた様子で言う。
言われてみれば、もう敬語を使わないことが当たり前になっていた。
『…え、いつの間に、と言われても?』
私は、ちらっと隆太さんの方を向いた。
「あー、俺がタメにしろって言ったんだよ。」



