それと同時に、私の中に浮かぶ疑問。
…彼女じゃないならなんで一緒にショッピングモールにいたんだろう。
やっぱり、隆太さんにとって特別な存在ってこと…?
「そーだ、隆太。あのときは本当に助かったよ。」
私の疑問を知ってか知らずか、思い出したように話し出す隆太さんの彼女、あ、いや、友達…?
「おう、役に立てたなら良かった。喜んでもらえたか?」
「うん!すごい喜んでくれて、今もつけてくれてるよ!」
えっと、つまり…どういうこと…?
なんとか理解しようと頭を働かせる私の肩に隆太さんがそっと手を置いた。
…いつのまにこんな近くに…?
「陽菜、勘違いすんなよ。俺、今彼女いねーから。あいつとは友達。あとあいつ、彼氏いるし。」
苦笑い気味に私に説明してくれる。



