「…あっ!!分かった!!」
その様子をじっと見ていたらしい、隆太さんの彼女が突然叫んだ。
私はもうなにも聞きたくなくて、さりげなく頭を抱えるようにして耳を塞ぐ。
でも、彼女さんの声は、可愛い見た目に似合わず大きくて、嫌でも耳に入ってきた。
その事実に、私は諦めて、顔を上げ彼女さんの言葉を待つ。
「あの子、隆太の彼女でしょ!?」
自信満々と言った風に、ドヤ顔をして言いきったその言葉に、教室内は静まり返る。
「「「「えええええ!!!」」」」
クラスメートたちの驚きの声が響いた。
彼女さんが指した指の先には、私がいて。
え、私が隆太さんの彼女……って、え?彼女さんが彼女じゃな、え??



