その反動で、私はステージから落とされるようにして降り、隆太さんの前へと流された。
「お疲れ、陽菜。」
最初こそ、どうしようかと焦った私だけど、隆太さんの声を聞いて、笑顔を見て。
自然と落ち着きを取り戻した。
『…どうだった?』
「うん、すごかった。やっぱ俺の言った通りだ。陽菜ならできるって思ってた。」
ストレートに褒めてくるから、私は頬が緩むのを抑えきれなかった。
『ふふ、ありがとう!』
「いーえ。でも、今の陽菜を見たら、誰も『私には無理だ!』って愚痴ってたとは思わねーよな!」
にやにやと笑う隆太さんに私は頬を膨らます。
『うるさいなーー。結果がよければ前のことは良いの!』



