初恋は涙色に輝く…



私を見て、とりあえず踏み止まった瑞穂。

その様子を確認してから、私は独り言のように小さく呟いた。


『…君たちの天才的な演奏を楽しみにしてる女の子が帰っちゃう。』


それを聞いて、元気良く起き上がった3人。

瑞穂は、呆れてものも言えないご様子。


『良かった。起きてくれて。お客さんが減るところだった。』


「そんなことするわけないだろ?」

「俺たちが客をもっと呼び寄せてやるよ。」

「…しゃー、やるかー」


「あんたたち、バカなの?」


空き教室には笑い声が響き、それを最後に私たちは教室へと戻った。