クラスでの初お披露目会を終わらして、瑞穂と学校をあとにする。
「いよいよ明日だねー。」
『そーだねー…。なんか、あっという間だった。』
「それは、あれだよ。楽しかったんだよ。楽しい時間は早く感じるって言うじゃん!」
……そっか、私楽しかったんだ。
最初はどうなることかと思ってたボーカルだけど、いつのまにか、楽しめてたんだな。
『それでもやっぱ緊張するなぁー』
「大丈夫だよ。大きい舞台に立ってやる訳じゃないんだからさ」
そりゃあまぁ、何気ピアノのコンクールとか経験者の瑞穂にとっては全然小規模だと思うけどさ。
「あ、そーいえば明日、隆太さん来るの?」
隆太さんという単語に私は無意識に足を止める。
それに気づいた瑞穂は立ち止まって振り返る。



