そのとき店内から出てきた若い男の人。
私服だったけどすぐに分かった。
『隆太さんだ……』
ポツリと呟いた私の声は誰にも受け取られることなく空へと消えていった。
隆太さんは店の外に出たまま動かず、そこでうろちょろとしていた。
私が会いに行こうと立ち上がったとき、店から出てきた女性。
スラッとしていてとても可愛い人だった。
隆太さんとその女性はなにかを言って笑い合う。
『………もう、彼女できたんだ…。』
そーだよね、出来るよね。
良い人だもん。フリーになったらもてまくりだよ。
しかもあんなきれいな人。勝てるわけがない。



