「えー、なに。何か足らないもんあるの?」
え、行くんだ。ベース余裕だなぁ…
「白と赤のペンキー!あと、でっかい刷毛!」
「あ、メニュー丈夫にしたいからラミネートのフィルムほしいかも!」
「衣装にお揃いでつけるピン止め!あ、うちらが作るから、それの元になる、普通の無地ので良いから!!あと、フェルトほしいかもいろんな色をちょっとずつ!!」
言いたい放題注文するみんなに、蓮斗くんが苦笑いをこぼす。
「お前ら、容赦ねぇな!」
そう言いながらもお金を受け取って、蓮斗くんは出掛けるようだ。
教室を出る寸前で振り向き、私を見る。
「陽菜、早くしろよ。行くんだろ?」
当たり前のようにそう声を掛ける蓮斗くんに私はため息をこぼす。



