初恋は涙色に輝く…



「それで?」

『あ、そーだ!今度の文化祭でバンド喫茶みたいなやることになって…ボーカルになっちゃったんで…だよ…?』


先輩に敬語って、大分きついと思うんですけど。


「へぇ、そりゃまた新しい企画じゃん。頑張れよ!」

『そ、そんな単純なことじゃなくて…!』


ボーカルだよボーカル…。スバ抜けて歌が上手いわけでもないのに…


「陽菜、ボーカル向いてると思うし。大丈夫だって」

『…んな、隆太さん聞いたことないでしょ!?』


私が怒ったように言うと、隆太さんはきょとんとした顔を見せた。

…か、可愛い…!


「…いや、俺陽菜の歌聞いたことあると思う。」

「いつ聞いたんだ…?」と自分で考え込む隆太さん。