初恋は涙色に輝く…



女の子は、嬉しそうに目を細めて、大人しく撫でられていた。


『君は、優しい女の子になるよ。』

「おねーちゃんも、優しいよ?」

『あはは、ありがとう。』


小学生の低学年だと思われる子だけど、ちゃんとした子だな。

すごいや、本当。

なんか、元気でたかも。


「花菜~Kana~ちゃーん?お団子つくろーよー。」


もう1人の子が、泥まみれで女の子を呼びにきた。

この子の名前、花菜ちゃんっていうんだ。


「うん!」


花菜ちゃんは、振り返って明るく返事をした。

そして、また、私の方を向く。