逃げるようにして飛び出した体育館から、そのまま足を止めることなく走る。
ーー本当に告白だったらどうしよう……
自然と浮かんできてしまう、自惚れとも思えること。
それを振り切るように、走り続けた。
『…はぁ、はぁ……。』
上がった息を落ち着けながら、私は家の近所の公園に立ち寄った。
まだ時間は早い。
それもあって、広場では小学生の男の子達が元気に走り回っていたし、砂場では女の子達がきれいなお団子を作って遊んでいた。
その横を通りすぎて、奥のベンチに腰かける。
……蓮斗君。何を言うつもりなんだろう。
本当に、冗談でも自惚れでもなくて、本当に告白だったら……。
いやでも。蓮斗君が私のこと好きとか。
な、ないでしょーーーーー。



