初恋は涙色に輝く…



それから、約1ヶ月。

ほぼ毎日部活に顔を出していた私は、自然といろいろな人に声をかけられるようになっていた。


…和馬さんの人脈の厚さここにありー。みたいな?


「あっ!望月さん、こんにちはーっ!!」


体育館に入るとすぐに挨拶される。


あーーーっ、むず痒いっすよ、先輩は。


「ちわー、望月さん、ちわー。」

『…ふざけてんのか、この野郎。』


私の、後輩に挨拶されてむず痒い、純粋な時間を返せ。


「そう怒んなって、望月先輩。」

『んーなに?蓮斗君。そんなに私に指導がしてほしいのかな?』

「さーせんした。」

『分かればよろしいっ!!』