『私、やる気ないやつって本当ムカつく。みたいな愚痴で、望月もちゃんとやれよ。とか言われてる気分になってて。』
「えー、俺、何様って感じじゃんっ!」
私たちは、顔を見合わせてから、声をあげて笑った。
「……あー、面白い。望月最高じゃん。」
『そっちこそ。朝の、クールって感じのイメージ、どこいっちゃったのさ。』
蓮斗君が、こんな楽しそうに笑う人だなんて知らなかったから。
ちょっと、仲良くなれた気分で嬉しいかも。
「…まー、あれだな。お互い、積極性もやる気もない学級委員ってことで協力して行こーぜ。」
『そだねー!…あ、じゃあまず、この名簿。完成させよっか。』
「…あー、やべぇ。忘れてた。」
机の上に、良い感じに散らばっている名簿。
話に夢中になってて進んでなかったことに気づかされた。