「…いやぁ、もぅ……あははっ。ごめんごめん。」
そういいながら、蓮斗君は笑いすぎて出てきた涙をぬぐった。
「望月は、素直だよねー。もう、話の受け取り方が違うっていうか……。」
私は、蓮斗君が言っていることがどういうことか分かっていなかった。
理解できていない内容に、ついつい首をかしげる。
『…え?……どういうこと?』
「…ふっ、望月には軽く愚痴も言えないな。」
蓮斗君は、可笑しそうに笑って続けた。
「俺は、望月が全然自然じゃなかったから、もしかしたらさっきの俺見て怖がられたのかな、と思って。望月にはあんなことしないよって、伝えたかっただけなんだよ。」
『え、あ…そうだったんだ…?』
…私も、だんだん可笑しくなってきた。



