「それなのに、あいつらの変わらない態度見てたら、イラついてーー」 ……私は、蓮斗君の言葉を止めるように席を立った。 蓮斗君が、さっきみたいなことを言ったのは私のためだった。 私のために、イラついて、腹を立てて…怒ってくれた。 …それが、蓮斗君の優しさだった。 「…望月……?」 『ごめんなさいっ……!!』 私は、叫ぶようにして謝る。 蓮斗君は、とても意思の強い人だ。 ちゃんと自分を持ってて、だからこそ、さっきみたいにはっきりということができて。 責任感も、あるんだろう。