初恋は涙色に輝く…



去年の後半。

隆太さんに彼女ができたことを知らされてからのこと。


私の様子がおかしくなってたのをちゃんと気づいてたんだ。

それでも、無理矢理聞くことをしないで私から話すのを待っててくれたんだよね。


……心配、かけてた。


『ごめんね、心配かけて。』


私が言うと、静かに首を振ってくれた瑞穂。


『去年……隆太さんとメールいっぱいしてたんだけどね?』


迷惑かけちゃダメだと思ってずっと話さなかったこと。

誰にも言ってないから、緊張する。


『私、隆太さんのことが………好きでーー』


全然話してなかったから、すごく長くなる。

でも、瑞穂はきっと最後まで聞いてくれるから。


話すよ。全部。

本当は気付いてた、多分これからも変えることができないこの気持ちも。