『隆太さん?』 「ん?」 『彼女に怒られますよ。』 嬉しいくせに、こんなことを言うのはただの強がり。 でも、また諦められなくなるのが怖かった。 「いーよ。泣いてる可愛い後輩放っておけないから。」 ほら、またそういうこと言う。 『……じゃあいいです。怒られちゃえ。』 どうせ今日で最後なんだ。 今日はもう、強がらない。 「はは、ひでーやつ。」 『元からですもん。』