初恋は涙色に輝く…



次の日の朝、起きてすぐに目に入ったのは携帯。


……携帯、見たくない。


私は、携帯に一切触ることなくいつも通り準備を始めた。

いつもの倍以上に時間がかかる準備だったけど。



『……いってきまーーす』


笑顔1つ見せることなく家を出た私。

あーー、足重い。


今日、隆太さんと会わないようにしなきゃ。


………と、考えていたにも関わらず。

運が良いのか悪いのか。

朝から隆太さんと遭遇してしまうんだけど。