初恋は涙色に輝く…



『はははっ。そんなんでよく学級委員やる気になりましたねー』

「いや、クラスでは問題ないんだって。でも他の学年はさー。」


後輩が先輩の教室に行くならともかく、先輩が後輩の教室なんだから、堂々としてればいいのにね。


『なんか、可愛いですね。』

「あー?馬鹿にしてんの?」

くっそー、後輩に馬鹿にされたー。


そう言いながら、照れ隠しにか私の髪の毛をぐしゃぐしゃにした。


あーー。普通にこういうのやるから困るの。

気を持たせてさーー。


『…と、とにかく。これを渡せば良いんですね?』

「あーそう。よろしくな。」


軽く笑った隆太さんは走って教室へと帰っていった。