「仁、待った?」 相変わらず23にしては大人びていて、自分のプロポーションをよく理解しているすみれは誰の目も引く女だった。 「仁、かっこいいね。」 さらりとこういうことを言ってしまうこの女はどれだけの男を勘違いさせたんだろう。 「ねぇ、どこいくの?」 時刻にして5時。 嬉しそうに笑うすみれに思わず微笑んだ。