【短編】髪にキス。




「自分から誘うなんて、成長したな。」


理解したのか機嫌を直す先生に、私はなんだか笑いがこみ上げてきた。


「5年分愛してね。」

「三十路の体力をなめるなよ。」


接したのはたった数ヶ月。


会わなかったのは5年。


もうだめかもしれないと思ってた気弱な心はもうここにはない。


「じゃあさっさと行くぞ。」

「…単純だね、先生も。」

「うるさいよ。…ってか先生やめろ」

「まだ制服残ってるよ、着てあげようか。」

「やめろ絶対ごめんだ。」



あのあとは。おわり