【短編】髪にキス。




「…ね、先生。
寄り道できるくらい簡単な想いなら、私さっさと告白してたよ。」


モテないわけじゃないし、むしろ逆だと思ってる。


でもどんなに誘われたって、一緒に遊んだって、先生よりイイ男はいなかった。


「ねぇ先生、本当に寄り道なし?」


同じ想いでいて欲しいと、そう願って私はもう一度聞いた。