【短編】髪にキス。





この扉を開けたら先生はどんな顔をするだろうか。



もう恋人がいて、困ったように笑うだろうか。



それとも忘れ去っていて、怪訝そうに私を見るだろうか。



それとも。



本当に一度も姿を見せなかった私に怒って私を拒絶するだろうか。



…弱気だなぁ。


私はほっと息を吐くと、白い空間に踏み込んだ。