【短編】髪にキス。




ただ俺はなんの根拠もなく校内から探し回った。


会える確率なんて無いに等しい。


エスカレーター式の学校のため、大学に向けた勉強はもう始まっている。


あいつは一応優等生だから来てるかもしれない。


そんな勝手な期待。


その期待は裏切られることなく、意外とあっさりと見つかった。