【短編】髪にキス。




しばらくソファに座って待っていると、帰り支度を整えた先生は私のそばにたった。


「ほら、行くぞ。」


白衣を脱いで、真っ黒なジャケットを着た先生は何処かのモデルみたいで。


やっと白衣なしの先生をみたのにやっぱり。


「ありがとう、先生。」


先生は先生だった。