「僕、パパのことも大好き!パパも律のこと大好き?」


「もちろん」



莉乃の腕の中から離れこちらに来た律を膝の上に乗せて頭を撫でる。


気持ち良さそうに目を細めて甘受する律をそのまま撫で続けていれば、気付けば胸元に頭を預け膝の上で寝息をたてていた。




「律寝ちゃった?」


「ん」




家事を終え隣に座った莉乃に、律をぎゅっと抱きしめこちらに寄せながらそっけなく頷く。


律を遠ざけるようなその態度に気付いたのか莉乃の眉間に小さなシワが寄った。




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