俺のバカな後輩



駅へと着いて、改札を通るために自然と莉乃の肩から手を離す。


空気を読んだのか、あれ以来口を開かなかった莉乃はここに来てようやくこちらを見上げた。


「何、その顔」


目があった莉乃は、少し口を尖らせてるくせに耳まで赤く染まっている。



行き交う人の中、莉乃の腕を掴むと出来るだけ目立たないような場所へと移動する。

そうして手を離せば、今度はぐっと唇をかんで俯いた。