「うんっ、買ってきます!」


ばっと起きあがって、いそいそと準備を始める。

背中の温もりがなくなり、涼しくなった。



「先輩は何が良いですか?」


首を傾げて尋ねられる。


「何でも良いよ。財布そこにあるから」


指さして、持って行けと伝えれば、


「ありがとうっ!!」



奢りだってことに気付いた莉乃は、満面の笑みで笑った。