長く大人なキスに、慌てて目をそらす。 親友のこんなシーン、見たくねーっ! 早く終われ!と念じていれば、有り難いことに終わったそれ。 へにゃり、と力の抜けた莉乃を抱き抱え、「帰るよ」と連れて歩く。 「武井、よろしく」 それが支払いのことなのか、この後の事態のことなのかさっぱり分からなかったけど、有無を言わさぬその物言いに、素早く縦に首を振った。