「あれ、莉乃ちゃん5番じゃーん。俺3番だよ……ちぇっ」
誰か2番交換してーと叫ぶチャラ男にやめとけと念を送る。
けれども通じるはずもなく。
「2番俺」
そう言って割り箸を出したのは織部さんで、その顔はとてもじゃないけど朗らかだなんて言えなかった。
「ちゅーう、ちゅーう!」
酔ってコールを入れる王様に、周りも便乗する。
夫婦だからまぁ良いんだろうけど……いや、良くないよな、こんなところで。
俯きながら考えていれば、突然鳴り止んだコール。
と同時に「ふっ………」と息の漏れた声が聞こえて、驚いて顔を上げた。



