「織部功希。最近飼ってる犬が黙って外に遊びに行くから首輪でも買って繋いでおこうか迷ってる」 怖っ!! 織部さん、犬なんて飼ってないし! てか、それ絶対莉乃のことだ! 「あれっ、珍しいねー。名字一緒とか」 お願いだからこれ以上ダメージ与えないでくれ。 悪気なんて皆無な友人は、盛り立てようと明るく喋る。 そのまま隣へ視線をずらせば、ぎゅっと拳を握りしめている莉乃。 ほんとごめん。何度も心の中で謝った。