「今年のお仕置きはこれでおしまい」
「じゃ、じゃあ嫌いっていうのは?」
「嘘に決まってるでしょ」
そう言えば、よかったぁ……とへたり込む莉乃。
ほんと、何回騙されれば気が済むの。
というより、どれだけ心配なの。
もっと好かれてる自覚持ちなよ、なんて本人には言いたくないけど、さすがにバカすぎるのも困る。
「とりあえず、着替えてきたら?」
その言葉にはっとして、慌てて寝室へと走り込む莉乃。
その後ろ姿を眺めながら、ついため息をついた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…