生徒会長の視線が、私の顔で止まる。 「…どうしたの?もしかして私の可愛さに―…」 「―――クモ。」 「……え……?」 ―…クモ!? 「や…嫌だ!!本当無理!!早く取ってー!!」 「ちょ…取ってやるから…大人しくして。」 私は、言われた通りに動くのをやめた。 ―…虫とか苦手なんだって!! 生徒会長の手が私の肩にのびて、そっとクモを捕らえた。 「はい。取れた。」 そう言って、窓の外に逃がす。 ――…よ…よかったぁ…