海岸で見る夕日はキレイだった。


キレイすぎるくらいだった。


でも今、みこはそんなのに浸れる余裕なんてない。


キレイな夕日。


透き通るようで雄大な海。


白い砂浜。


そして砂浜に忘れたように残された二足の靴。


寂しそうに身を寄せ合う恋人のようだった。


みこと亮平が来たときにはもう遅かった。


自然と涙が出てきた。