気づいたのはもう北階段の目の前だったし、 また自分のいた教室の前を遠回りしながら 南階段に行こうとする気力もわかなかった。 人は俺を硬派でかっこいいという。 俺としては表情崩しているよりなぜ無表情を選ぶのか。 本気で考えたことがあるほど。