それも無理はない。 ーディンレーベン。 国の名を戴く家といえば、ひとつしかない。 ー王家に連なる者だ。 それだけでも驚くのに十分なのに、ざわめく人々の口から「ヴァンデンベルグ王家、第二王子…!!」という言葉が飛び出した。 使用人たちはそれを聞いて戸惑い、手を出せない。 「あいつが王子…だと?騎士ではなかったのか!?」 ゲオルグは突然現れた恋敵を忌々しげに睨みつける。