ティアの部屋を出てすぐ、ゲオルグはペンを取り出し、控えていたメイドが渡した紙に何かを書き付けた。 「これで進めてくれ。細かいところはあとで指示を出す」 「かしこまりました」 メイドに紙を渡すとゲオルグは急いでその場を立ち去っていった。 その姿が見えなくなるまで見送ったあと、メイドも仕事に取り掛かかるべく行動を開始した。