ー荷物になるから。 その言葉にジーニアスは違和感を覚えた。 先ほどからティアが見ているのは耳飾りやブローチなどの小さな品だ。 荷物になるとは思えないことを考えると、何か買わない事情があるのだろう。 その事情が何なのかはわからない。 ティアが何かを抱えているのはわかるのに、それが何なのかわからない。 ー聞いたら答えてくれるのだろうか? ーきっと答えてはもらえない。 ジーニアスは隣を歩くティアに視線を落とした。