採取人としてまずしなければならないことは、この辺りの地理を覚えることだ。 城壁の外はもちろんのこと、町の造りも覚えておかなければ何かあったときに困るからだ。 それに王都で生活すると決めた以上、住むところを確保しなくてはならなかった。 「この屋敷にいてくれていいのよ」とレティシア様は言ってくれたが、レティシア様の好意にいつまでも甘えているわけにはいかない。 まずは宿が必要だ。他に商店、薬草販売店など生活する上で必要なところを見ておきたくて、ティアはここ数日町に繰り出していた。