ティアはぼんやりとする頭の片隅でドアの閉まる音を聞いていた。 体は重く、思ったように動かない。 ひと眠りすればすぐにでも回復しそうではあるが、ここは城。 おそらくここは客間なのだろうが、長居はできないためそれはできない。 (ダメ…なのに…) 下がるまぶたには抗えず、ティアはしばしの眠りについた。