薬品と恋心


さらにジーニアスが来たときの反応速度も早かった。


あと一瞬、剣を抜くのが遅ければ腕を斬られていただろう。


ジーニアスは右腕をぐっと掴んだ。


いきなり襲いかかられたため、とっさに剣を抜き、手加減することなく思い切りはじいてしまった。


あれだけ地面に叩きつけられたにもかかわらず、ティアは泣きもせず、こちらを睨み付けてきた。


ー負けるものか。



強い闘志がその瞳からうかがえて、背中がぞくりと粟立った。


しかし、すぐにティアだと気づいて一瞬頭が真っ白になった。