あたしの家に帰ると、そこにはあいつらがいた。


「おぉ!繋かっけぇじゃんか!」

「そ、そうですかね...?ありがとうございます。」


繋の服装を見るなり、神田たちは繋を褒める。


「え、柊...?」


そして、あたしを見るなり驚いた。


「え、マジで!?」

「全然ちげぇじゃん...。」


仲間たちの声に、あたしは拗ねるように「似合わなくて悪かったな!」と言った。


「いや、そうじゃねぇって、なんか、女だなー。」

「恋する乙女的な?」

「バカのしてんのかよっ!」


あたしがそういうと、志摩が笑っていった。


「柊、気づいてねぇの?今、マジで可愛い顔してんの。」

「は、はぁ!?」


コイツらに言われたことのない言葉だ。


「うん、分かるわ。今なら襲えるわ、俺。」

「襲うなよ、バカ。」


仙田の言葉を織井が制止する。


あたし、どんな顔して...。

あたしはケータイのカメラ機能であたしを見た。


そこに映るあたしは、真っ赤な顔で、いかにも恋してます、と言った表情だった。