『次は離れてるけど遊園地までバスで行け。その間に夜になるだろうから...』


意味深な終わり方をするこのページ。


「遊園地までバスで行けってさ。」

「じゃあ、バス停まで行きましょうか。」


あたしたちはバス停につき、バスに乗った。


「なんか...すっごくあっという間でしたね。」

「そうだなー。」

「明音さんのその服装にも見慣れましたし。」

「あぁ...って、喧嘩売ってんのか?」

「いやいやいやいやいや!」


繋のふざけたようなその言い方に笑ってしまう。
ノートはもう最後から二番目のページだ。

もう、終わっちまうのか...。


「...さん、あか...明音さん!」

「ん...?」

「つきましたよ!遊園地!」

「あ、わりぃ、寝てた...。」


どうやら寝てしまったらしい。


「疲れちゃいましたか?」

「いや、大丈夫。」


あたしたちはバスを降り、遊園地に入ってから次のページをめくった。


そのページには...。


『観覧車に乗って、てっぺんでキスをしろ!』