『次は繋のファッションだな!柊、センスはあるか分かんねぇけど、カッコよくしてやれ☆』


「センスはあるか分かんねぇって失礼だな...あるっつーの!繋、行くぞ!」

「は、はい!」


あたしは繋を強引に店に入れた。

ぜってぇセンスがあること証明してやる!


「これとかどうだ?」


あたしが見せたのはダメージジーンズに黒のTシャツ、薄手のカーディガンというスタイルだった。
そこにネックレス、ブレスレットをつけてみた。


「なんか...僕のイメージと真逆な気がしますけど...。」

「かっけぇって、多分。」


繋は不安そうに試着室に入った。
そして1分後、繋が出てきた。

元々繋は顔が整った方だと思う。
スタイルもいいし。


「似合うじゃん...。」


意外なほどに似合う。
っつーか、かっけぇじゃん。


「ほ、ほんとですか...?」

「あぁ...。マジでかっけぇ。」

「あ、ありがとうございます...。」


繋は顔を赤らめて微笑んだ。


「靴はー...これがいいかな。」


あたしは繋の前に青いスニーカーを置いた。
お金を払ってカッコよくなった繋を連れ出す。


「次はどこだろうな?」


あたしはノートの次のページをめくった。