『6日目!繋とゆっくりいられる最後の日。俺らが決めた最高のデートプランで楽しんでこい!』


「お前らが決めたデートプランって...。」

「いいじゃねぇか、楽しんでこいよ!」


あたしたちは一冊のノートを持たされ、外に出された。


『まずは服装!繋、女っぽい服装に柊をコーディネートしてやれ!』


「女っぽい...。」

「楽しそうですね!行きましょう!」

「え、おい、ちょっと...!」


あたしは強引に繋に手を引かれ、一つの店に入った。


「これ、いいかもしれないですね!」


繋はポップな感じのTシャツにサロペットというコーディネートを渡した。


「こんな女みたいなの...!」

「明音さんは女の子ですから!いいんです、着てください!」

「ったく...。」


あたしはしょうがなくそれを着た。


「うん、可愛いです。でも...やっぱこっちの方がいいですかね...?」


そう言って渡されたのはクールなモノクロを貴重としたジャケットとスカート。


「スカートって...。」

「絶対似合いますから...!」


あたしはその服を着た。


「んー...やっぱりこれが一番似合うと思います!」


そう言って繋は淡い水色のワンピースを渡してきた。
こんな清楚な感じの、似合うわけねぇ...。

でもどうせ反抗しても意味ないと思い、あたしはそれを着た。


「うん、やっぱり似合わねぇ...。」

「そんなことないです!本当に可愛いです!」

「こんなの外に出れねぇよ!」

「出れますよ!自信持ちましょうよ!」

「最悪だ...。」

「店員さん!これ買います!着たままで!」


繋はあたしの悲痛の言葉を無視し、会計を済ませてしまった。


「あ、靴はこれにしましょう!」


そして、白い靴を買い、あたしの前に置いた。


「履いてください、明音さん。」


あたしは仕方なく履く。


「やっぱ似合います!次はどこですかね?」


繋はそう言いながらノートの次のページをめくった。